メンズファッションにおいて押さえておきたいポイントは、ボトムと靴の組み合わせです。特に男性の40代は、職場でも街中でも、年齢相応の落ち着きや佇まいが期待されてくる年代です。目を配っている、気を回しているというアピールが必要なのが足元なのです。人は顔に目が行くので、顔回りではないの? と思われる方も多いでしょうけれど、関わりを持って会話などしている時には自分も相手も自然に適度なよそいきの態度が出来るもの。むしろ無意識に足を運んでいるとき、足元に自然と心地よい緊張感がみなぎっていることの方が良い印象につながるのです。
実際に気をつけるのは、まずボトムの丈と靴の高さ。家では室内にしか姿見がない場合もあるでしょうし、靴を新調する際に店の姿見できちんと意識してチェックしておくとよいでしょう。次にもちろん、色です。最低、黒・茶の皮靴を揃えておこうという方は多いでしょうけれど、同じ系統でも色味が違ったり、材質により質感や光沢の具合ががらりと変わるものです。「勝負靴」ではありませんが、いざという商談の日などに備え、「このスーツにこの靴を」など全体からイメージしておくと自信が持てるようになります。
足元に心配事がなくなると、体全体にそれが広がっていくものです。ポジティブに毎日をプロデュースしていきましょう。